
長男出産をすぐに夫の転勤が決まり4年ほどつくばに住んでいました。近くに知り合いがいなかった為、ほぼ毎日ひとり遊びをしていた長男は誰かと一緒に遊ぶことが苦手でした。公園に行って同じ年頃の子がいても「あの子何してるのかな?」と私に聞いてくるだけで自分から話しかけに行く事はありませんでした。
幼稚園大丈夫かな?と思っていたところに、夫の転勤が決まりひたちなかに戻ってくることになり、私の弟が通っていた時に行事などで母と一緒にお邪魔させていただいたことがあったはなのわに決めました。子供たちそれぞれが好きな遊びをしているのを見てとてもいいなと思ったのを思い出したからです。
年中からの入園は長男ともう1人の子しかいなかった為入学して1ヵ月程はその子の名前しか聞きませんでしたが、夏休み前くらいにはとてもたくさんの子の名前が聞けるようになり、面談の時も友達を作るのが上手と言っていただけました。
初めの頃はやはりひとり遊びが多かったそうですが、それを周りに否定されず自分のペースで少しずつ輪を広げていけたのが良かったのかなと思っています。おかげで入園から卒園まで1度も幼稚園に行きたくないと言った事はありません。むしろ小学生になった今でも幼稚園に戻りたいと言う程です。


今年小学 1年になった長男が年長だった時のことです。年長クラスのこすもす組みんなでカッパを探しに行きました。子どもたちがわがままを言ったのではありません。クラスのみんなで話し合って、行事や園バスの空き、天気まで考慮して決めたのです。カッパについての考察もなかなかで、持ち寄った情報を朝の会で共有して、どういう生き物か、何を食べてどこに住んでいるのか、もし出てきたらどうするか意見を出し合いました。子どもたちの自由な発想と可愛らしさが溢れています。
ひとことで言えば自由な幼稚園です。みんな揃って決められた作業をするというのは比較的少ないかもしれません。だからこそ、自分で考えて行動し、時に自分の思いを言葉にする力が必要になってくるのです。これから体も心もどんどん成長して、色々なことに興味を持ち始めます。そんな子どもたちが、初めての集団の中で何をしたいのか。何ならできて、そうするためにはどうすればよいのか ·····。状況に応じて行動し、疑問点や自分の考えを相手に伝えることは、これからの人生でとてもとても大切なことです。はなのわ幼稚園では、その根っこの部分を、毎日の遊びや生活の中で大事に育ててくれているように感じます。
冒頭のカッパ探しの話し合いの様子を聞いた時、 3年間の答え合わせをしているような気持ちになりました。はなのわ幼稚園でよかった!


夫婦ともに県外出身で、近くに親戚や友達もいない環境での子育て。もちろん幼稚園の情報も手探り状態で、あっという間に長男は 3歳に。母になる前は自身が幼稚園教諭として働いていたこともあり、我が子を通わせる園は ‟なんとなく ”で選びたくないと思っていました。
自宅から近い園や、教育に力を入れている園、支援センターで遊んでもらった初対面のお母さんから聞いた園など数箇所見学に行った中で、夫婦で「ここだ !」と一択でした。子ども達だけでなく、先生方ものびのびしていて、預かってもらうというより大人も同じ目線で一緒に遊んで過ごすという表現がまさにピッタリの園だと感じました。
いざ通わせてみると想像以上でした。雨上がりに大きな水たまり状態になった園庭で、年長さん達と一緒に三輪車を走らせているまだ入園 2か月の年少息子。持ち帰ってきた着替えを見て、どれだけダイナミックに泥水に突っ込んでいったんだろう …と想像しては、クタクタになって帰ってきて夕飯前に眠ってしまう息子を眺めたこともありました。
毎日、大好きな友達や先生と過ごし、もちろん喧嘩や嫌なこともあったはずですが、卒園まで幼稚園に行きたくないと言ったことは一度もありませんでした。長男が大好きな二男。満3歳から入園させてもらい、約1年間一緒に通いました。兄は弟を気にかけ、弟は兄を慕って憧れて、家庭では喧嘩ばかりでも、園ではまた違った関わり方をしていたようです。
現在、小学生になった長男は、毎日のように二男に給食のことや何をして遊んだかを、事細かに聞いては「いいな~、幼稚園いきたいな~」と話し、二男は誇らしげに幼稚園での様子を話してくれます。はなのわ幼稚園で過ごした宝物の日々を思い出しながら大きくなってからも活かして、これからも成長していって欲しいと願っています。
